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地震の影響を受けた家
2018年6月29日
大阪北部の地震の災害で被災された皆様に心よりお見舞いお見舞い申し上げます。
当社にもたくさんご依頼のお電話をいただいておりまして、出来るかぎり対応をさせていただいておるのですが、ご迷惑お掛けいたしている部分もあり大変申し訳ございません。
また、待っていただいているお客様も多数おりまして、その方々のご理解とご協力には大変感謝しております。ありがとうございます。
お客様から地震で家を見て欲しいとたくさんご依頼をいただき、現況を確認しての私なりの感想です。
今回の地震では、屋根の被害が一番多いように思われます。特に和瓦です。
棟の部分(屋根の先端部分)が崩れているのが多く、端の鬼瓦が取れて落ちたり、2階の屋根瓦が落ちてきて1階の屋根に当たって割れたりしています。
壁もひびが入っている家も多いです。外壁に関しては、サイディング(外に貼る板)の壁の家はほとんどひびが見受けられません。モルタル(セメントの塗り壁)の家は今回の地震でひびが多く見受けられます。
大きいひびから小さいひびまでありますが、小さいひびは表面だけ割れてることが多いので大至急何かをしないといけないという訳では無いのですが、
大きい(太い、深い)ひび割れはよくないので、まずはひびを埋めたほうがいいです。
小さいひびは、後々に影響してきますのでずっとその状態では良くないですが、数ケ月後の処置でも大丈夫だと思います。ただ小さいひびでも雨漏れするひびはあります。
部屋内の壁のひび割れに関しては、クロス(壁紙)自体が破けた状態のひび割れたケースが多いです。
クロスの下には石膏ボードが貼ってあり、その石膏ボードと石膏ボードとのつなぎ目でクロスが破けているケースが多いです。
中にはボード自体が割れているところもありますが、やはり窓の廻りやドアの廻りが弱いところなのでひびはその辺りが多くでています。
外の壁や部屋内の壁にひびが入っているから家自体が弱くなっているのではないかとよく心配されるのですが、段差の大きくついたひびはよくないですが、ひびだけでしたら今すぐ家がどうこうなることは考えにくいので、心配に思われている方はそんなに不安になることは無いです。大きな段差のついたひびは壁が浮いてしまっていると予想できるので、場合によっては壁が部分的に落ちる可能性はあります。
そもそも外壁や部屋内の壁で強度を上げているかというと、多少の強度は上がっているのですが、やはり重には柱やその接合部、モルタルや石膏ボードの下の壁や、柱と柱の間の筋交い、床の下、天井の上の火打ちで建物を強くしています。(他にも細かいところはありますが)
ドアや窓が地震後に開閉するのが堅くなっている場合は建物が少し傾いている可能性はありますが、そうでなけれ建物が傾いている可能性は低いので傾きに関しては安心していただいていいと思います。
ご依頼をいただいた順番もございますが、どうしても急ぎで修理したほうがいい内容の方も中にはいらっしゃって、順番が前後することも多少ある場合がございますので、お待ちいただいているお客様の御協力には大変感謝しております。