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Vol.4 カラーって?
ウィキペディアによると…光によって目に映る、物の感じの一つと載ってます。
「色」というパワフルなエネルギーをお伝えする前に、ちょっとおさらいを。
色に関わる勉強をすると必ず習うのが「三原色」。発光で見える光の三原色RGB(赤Red・緑Green・青Blue)と光が当たり反射して見える色の三原色CMYK(シアンcyan・マゼンタmagenta・イエローyellow)があります。前者は混ざると明るくなり白に近づいていき後者は混ざると暗くなり黒に近づいていきます。
■光の三原色
■色の三原色
ここに人間の眼に見える可視光線(電磁波の波長)として虹の七色があり400 nm 〜 700 nmの波長範囲の光で、短い方に外れた紫外線は、人間の目には見えません。
■可視光線
紫外線を見ることのできる鳥や昆虫たちには、人間の見えない世界がそこに広がっているのでしょうね☆
この不可思議な認識しなくても当たり前のように「色」というものが存在する世界に私たちは生きてる訳ですが
「今日の服は白のイメージだな」とか服のスタイルとは別に直観的に「色」に拘られたことはありませんか?
「色」にはエネルギーがあります。
その潜在的に選んでいる「色」に意味があったりします。生まれた日の色366(365色ではない)色など、諸説謳われています。赤い色の服を着るとなんかワクワクするとか、前述した可視光線の波長があるように
色にはそう言う電磁波(波動)のエネルギーがあります。
「家」は、人が愛を育むところであり魂を休め癒し明日への活力を養う場所と考えるとエネルギーの配分は大切ですよね?
そこにコーディネートが出番となります。
物として入る前に色を決めることは前述したようにメンタル的にも大切だということはお分かりいただけたかと思いますが、カラーの配色で基本となる黄金比率というのがあります。この比率を守るとコーディネートがバッチリ決まるそうですが、その比率は「70:25:5」と言われているそうです。
「70」は配色で最も広い面積の色でベースカラーになり「25」は、その色に合う色。最後の締めの「5」はアクセントカラーでフォーカルポイントに準じ廻りを引き立たせる重要なワンポイントの色になります。ICの勉強をしていた時、カラースキーム(色彩計画)の時間があり色の量から受けるイメージを掴む勉強をしました。課題で好きなインテリアの切り抜きをモダン・カジュアル等インテリアイメージ別にまとめボードを作成し、そのボードごとに色をカラーカードを使い帯グラフのように全体を100として左側に一番量の多い色が来るようにカラーカードを切り抜き貼っていく授業がありました。
■配色カード
目に映る色の傾向と配色の量の勉強が今も役に立っています。ご参考までに詳しくは具体例も載せてられるa・flat様のHPをご覧いただくと非常に分かりやすいと思います。URLはhttps://aflat.asia/coordinate/guide/color-coordinate/fundamental/combination/index.html
色に関しては「色カラー」さんのHPが分かりやすく面白いですよ。https://iro-color.com/episode/
色は他に明度(色の明るさ)・彩度(色の鮮やかさ)・トーン(色調)があり微妙に色は分かれていきます。
色相環から見ると
■色相環
対座する色は「捕色」と言いお互いの色を目立たせる効果があります。
これはアクセントカラーとして選ばれると良いですね☆
トーンを合わされると全体のコーディネートはしやすいと思います。
色相環は色を見る時 合わせやすい色目が分かりやすいと言われてますが、ご自身の眼から受けるイメージを大切にされた方が個性は発揮できますよね☆
突き詰めていくと陰陽五行(古代中国に端を発する自然哲学の思想)では「木火土金水」とそれぞれに色が定められており、生まれ落ちたその日を紐解いていく手法もあります。
■五行
コラムの二回目に書かせて頂いた「ミラノサローネ」など逆の意味から流行色を考えるのも面白いかもしれませんね。
色々とカラーの事を考えると、流行色に左右されることなく「自分色」を表現することの大切さもお分かりいただけるかと思います。インテリアコーディネーター(IC)としては、お客様の持つイメージを色んな角度から引き出して形にしていくお手伝いができればと思います。
因みに余談ですが人間が3色見えているのに対し猫には「青・緑」の2つの色が見えていると言われています。つまり、猫には「青」と「緑」と、その2色が混ざった色に見えているそうです。
「色」は楽しく「魂」をも癒してくれる大切なツールと思うのは、私だけでしょうか?
次回は、テクスチャー(木・布・他)を予定してます。楽しみにしていただけたら幸いです。
石下谷 悦子