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vol.7 クロス~実例編~
前回の「クロスの機能性」から後編「実例」編について実際に新築・リフォームで貼らせて頂いたお施主様方の写真を交えながらお話しさせて頂きます。
二・三回目の「インテリアテイスト」四回目の「カラー」で書かせていただいた事と一部ダブルかもわかりませんがご容赦下さい。
クロスはカーテン・家具などファニシングエレメントとしてお部屋の印象を手軽に変えられる身近なアイテムです。
間取りが決まった後はお部屋のイメージ創りですね。単に見本帳を数冊渡され「そこから好きなものを選んで下さい」と言われても最初は良くても膨大な数や彩りに圧倒される方も多いいのではないでしょうか?あなたの想いを吸収させて頂きながら、イメージ創りのお手伝いをさせて頂くわけですが単なる「色合わせ」だけではなくその方に必要な「色」を繋ぎ合わせトータル的に考えさせて頂くのが私の役割と思ってます。色は使用色数、トーンを合わす、補色(#4「カラー」のページを参照ください)関係の色のどちらかをアクセントカラーにして引き締めるかで論理的に決めることも可能です。しかし、そこにあなたの「心の暮らし」を吹き込んで初めて部屋が息づいてきます。「何を求めてらるか」で配色傾向・質感は決まってきます。施工例の写真からは「楽しく選んで下さった感」が伝われば幸いです。
①LDK
大好きな民芸調ホテルのイメージ・木の香りがする・モノトーンをアクセントにと、それぞれいろんなタイプを抜粋してみました。
②洗面脱衣室
グレートーンを基調とした中、アクセントクロスの星柄を生かす色目に天井のクロス色を決めました。
大人シックなモノトーンの色柄を合わせたタイプ等、壁の薄い色が明度差でそれぞれを際立たせてくれます。
③トイレ
大人シックな組み合わせや、好きなものに囲まれたトイレ、様々で華やかですね。
④和室
透かしが素敵なプリーツスクリーンとその一色を入れたアクセントクロス。
⑤ホール、居室など
昨今の印刷技術は目覚ましく、限りなく本物に近い質感を醸し出してくれます。又、プライベートなお部屋を個性豊かにするのも心の開放となります。
私はクロス屋さん泣かせ、と言われますがリフォームの時はできる事できない事、柄選びで下地の凹凸が響き折角のクロスの柄の良さが発揮できない等色々ありますので是非よくご相談されることをお勧め致します。クロスは下地命なので場合によっては薄ベニヤ下地の施工が必要なことも出てくるでしょう。
コーナーでクロスを変えるときは捲れてこないためにも見切り材で一旦縁を切る必要も出てきます。一般に言われるクロスは塩ビクロスですが、輸入物に多い紙クロスや布クロスなど選ばれるクロスによっては糊剤やクロス巾、巻きで購入しないといけないもの等色々違ってきます。価格帯も様々で拘りを持たれる時は是非施工店にご相談されることをお勧めいたします。価格も色々あり一番押さえているのが量産品・次に1000番クロスと続きますが、質が落ちるわけではなく多用されるためにメーターが伸び価格を抑えられるとお考えいただいた方が良いです。どのメーカーさんでも用意されていますので1000番クロスだと色巾が広がります。アクセントクロスは1000番クロスからとされると価格も抑えられます
先のコラムでもお話ししました「サンゲツ」さんとのWebセミナーで2019トレンドをまとめたものもお話しして頂いたのでご紹介いたします。
やはり、ストーン系やグレイッシュ色の傾向が強いそうです。
大阪のサンゲツショールームは梅田駅前のリッツカールトン横にあります。
ご参考までにURLを貼り付けておきます
https://www.sangetsu.co.jp/showroom/osaka/
クロスだけではなくカーテンや床材など幅広く置いてられトータルに見れますので、ご予約が必要ですが一度行って来られるのも楽しいと思いますしイメージが湧きやすいと思います。見本帳の小さなクロスではなく、大きく柄を見ることができ又A4サイズ位のサンプルもいただけます。
後、ご参考までにpanasonicさんで出されているサンゲツさんのスタイル別クロスボードをご紹介いたします。アクセントクロス以外は量産クロスを使用されてます。
多種多様なクロスですが、色が持つエネルギーは凄いものがあります。クロスでイメージチェンジと共に「氣」を入替え「心の暮らし力」をアップされてみるのも一考ですね。
石下谷 悦子