リフォーム目的、優先順位をよくお聞きしたいと考えます。

子供さんが独立し、夫婦お二人、又はお一人の生活に戻られるなど、
生活環境の変化に伴なうﾘﾌｫｰﾑのご要望があります。
子供さんが家に帰省された時、皆が集うことが出来るように
広い空間がほしい、その様なご要望も多いです。
この家は、私の代で終わる、私が後10年でも、出来る範囲で、
少し快適に過ごせればいい。なので費用も最小限度で、
ｷｯﾁﾝやお風呂などの住宅設備機器も多くの機能はいりません。
そのような声もよく聞きます。
施主様にとっての一番のご要望に沿う事。
優先順位はなになのか。
それをよくお聞きする事が大切だと思っています。

元橋

今、室内の反響音について消音効果を専門の方とともに調べています。
消音、吸音の効果は天井材が有効とされています。
音楽室にあるような穴のあいた天井材で、一般住宅用には、
穴の目立たない、意匠的にもすばらしい建材があります。
壁では椅子に敷くｸｯｼｮﾝのような６０ｃｍ角ぐらいの壁に掛けるﾀｲﾌﾟの
消音ﾊﾟﾈﾙがあります。これも音の反射を食い止め飲み込む、
又反射の角度を変えて和らげる作用があります。
それらを設置、又は施工しなくともある程度は、部屋に色々なのを置く
ことでやわらぐ事が多いとされますが消音の正確な数値はでにくく、
機密性も関連して、対応はむずかしいものです。

しかし、音を測定する担当者は残響音の長さの縮まりで効果を測る、
ある時は部屋型が正方形に近いと反射しやすい、縦長だと、膨張しやすい
などの事例をあてはめ、的確な対応を考えます。
消音の分野で研究、工夫ががなされていることを実感しました。

元橋